中小企業診断士試験の予備校に入ろうとしているけど迷い中。失敗談があれば聞きたい
こんにちは、管理人のおおたです。
当記事ではそんなあなたの疑問にお答えします。
この記事を書いている僕は、今でこそ中小企業診断士ですが、7年前に一度中小企業診断士を目指して挫折した経験があります。しかも中小企業診断士試験の最大手予予備校であるTACにお金を払って通っていたのに、途中でリタイアし一次試験すら受けずに挫折しました。
アホとしか言いようがない・・・
そんなリアルな失敗談と対応策を書いていきます。
※本記事はTACを批評する記事ではありません。
中小企業診断士試験の予備校選びの失敗談【僕がTACで無駄遣いした話】
まず失敗談を3つほど。
失敗談
①毎週土日の教室講義がペースメーカーになると思ったら、デカい枷だった
②勉強は教室で仲間とともに行うのが最善と思いこんでいた
②大金を払って予備校にいけば合格させてくれるものと思っていた
毎週土日の教室講義がペースメーカーになると思ったら、デカい枷だった
僕が申し込んだのは1・2次ストレート合格コース。TAC池袋校の辻井先生のストレートスパルタ組というクラスに入りました。
このクラスは10月入校で翌年8月の1次試験、10月の2次試験合格を目指すために基本的に毎週土日に缶詰めになります。
僕は土日が休みの普通の会社員なので「土日なら会社休みだから絶対参加できるしペースメーカーになるやん!1年くらい土日潰れても平気やろ!」てな感じで申し込みました。
最初のうちは割りとワクワクしながら通ったのを覚えています。辻井先生の授業は面白いし、僕の最も興味のある「企業経営論」だったので毎週土日にきちんと通い、平日も予習復習をできる限りやっていました。
しかし、2か月くらい経過したときにふと思いました。
「休みないのしんどいやん・・・」
当時20代前半だった僕はペーペーだったので仕事も覚えることばかり、営業職だったので社内や取引先との飲み会も強制参加、平日にロクに休息が取れない状態でした。さらに休日は友達や同期がやれ街コンだのやれバーベキューだのやれスマブラ大会だの休日をエンジョイしているのを尻目に勉強生活。体力的にキツイのはもちろん精神的に削られていきました。また、入会から半年くらい経ったとき、インフラ系の大型案件を受注し、ちょこちょこ休日も出勤するようになりました。一方、授業は容赦なく進んでいきます。平日に予習・復習する時間が取りにくい中、土日もTACに通えずストレスが溜まる一方で完全に戦意喪失しました。
失敗の考察
自分の生活スタイルをよく考えるべきでした。忙しい日と暇な日が極端で入れ替わりが不定期な生活状況では、土日の決まった日時に授業が行われることは枷でした。
勉強は教室で仲間とともに行うのが最善と思いこんでいた
当然予備校の選ぶ際には通信講座等の選択肢もあったのですが、「教室で仲間と勉強した方がモチベーションあがるでしょ」という思いもあり教室講座を選びました。
僕はクラスではかなり若いほう(一番下は大学生の方でした)だったのですが、皆さん気さくに話しかけてくれたりしました。
でも結局対面だとみんなお互いに学習の進捗状況やわからないこと・わかることを赤裸々に語らないですし、他のみんなの学習進捗をモチベーションにするなら他人の積み上げが数字でわかる「Study Plus」(通称 スタプラ)のような学習進捗の記録・シェアアプリやSNSの方がモチベーションが上がることに気づきました。
失敗の考察
自分が何によってモチベーションを高められるか、把握しておくべきでした。
僕の場合は、他人と話すよりも、「他人の積み上げた結果」という無機質な数字の方がモチベーションを高めてくれることに気づきました。
スタプラで●●さんは今週20時間勉強してる!自分はまだ10時間。あと10時間積み上げなきゃ!というように自分があとどれくらい頑張らないといけないのか具体的に数字でわかるほうがモチベーションになりました。
大金を払って予備校にいけば合格させてくれるものと思っていた
当初、資格試験ど素人だった僕は
入会金含め30万円も払ったのだから、合格されてくれるだろう。
という今思えばめちゃくちゃ甘い考えを持っていました。
当然そんなことはなく、どんなに素晴らしい授業を受けたとしても、自分自身で必死こいてガリガリ問題を解いたり、頭がねじ切れるくらい考えたりしないと合格力は身についていきません。予備校はあくまで合格力を高めるための「効率的なツール」を提供してくれるところであり、自分自身を合格されてくれるわけではなかったです。
失敗を避ける方法
僕の30万円の授業料から、対策をまとめていきます。
失敗を避ける方法
覚悟を決める【サラリーマンの自己啓発程度では受からない】
自分が何でモチベーションがあがるのか考えてみる
自分の生活スタイルにあった勉強法を採用する【最初は無理しない】
覚悟を決める【サラリーマンの自己啓発程度では受からない】
中小企業診断士はぶっちゃけ難関資格です。
2万人が受けて受かるのはたった1000人だし、学習時間に1000時間は投入しないといけないし、どんなに頑張っても合格する保証はないです。取得に数年かかることも普通にありますし、いつまでたっても合格できずに諦めて去っていく人もいます。
よくサラリーマンの自己啓発的な軽いノリで中小企業診断士の資格が勧められたりしていますが、実際に取得しようとするとスーパーハードです。
ネットでは短時間独学合格者の英雄譚で溢れかえっていますが、合格者の大部分は多くの時間を犠牲にし、受かるかもわからない不安とストレスの中で、抜け毛を気にしながら、合格を勝ち取っています。
これから予備校に通おうとしているあなたは覚悟を決めないといけないでしょう。
過去の自分に言ってやりたい・・・・
自分が何でモチベーションがあがるのか考えてみる
これを言ったらお終いですが、モチベーションを上げる方法は人それぞれです。
人と会話する、一緒の空間で勉強する、一人で自分自身と黙々と戦う、SNSでライバルの状況を観察する。ポイントはそれは予備校じゃないとできないのか?スマホ1台で済むのか?を考えることです。
自分の生活スタイルにあった勉強法を採用する【最初は無理しない】
最初は無理せず「勉強を続けられそうか?」という視点で勉強法を選択するのが大事です。
なぜなら、大半の人は勉強を続けられずリタイアするから。
中小企業診断士の1次試験を受ける人は毎年2万人いますが、もっと多くの人は受ける前に挫折していると思います。実際に僕の周りにもたくさんいました。受験仲間だったり上司だったり、過去の僕だったり・・・。
選択肢としては、以下があります。
✔予備校に通う
✔通信講座を受ける
✔本屋でテキストを買って独学する
個人的には今なら通信講座がいいと思います。
通信講座なら忙しかったり・暇だったりする時期や日がはっきりしている人でも、忙しい時期に備えて、暇な時期にがっつり学習を進める。土曜は遊びの予定があるので、土曜の早朝と日曜に学習を進める。スキマ時間で進めるといった選択ができるからです。
もちろん独学もOKですが、初心者にとってテキストで独学していくのはかなりしんどいと思います。すでに難関資格取得者だったら勉強のコツをつかんでいるので問題ないと思いますけどね。
今回は以上です!