AAS名古屋の合格指南合宿が気になっているけど、評判が知りたい。遠方からでも参加する価値あるの?
当記事では、そんなあなたの疑問にお答えします。
こんにちは、管理人のおおたです。
AAS名古屋の主催する合格指南合宿。「人気そうだし、気になるけど高いな~。口コミとかないかな~。」って思っている方も多いのでしょうか。ということで今回も名古屋に住んでいるわけでもない僕がAAS名古屋の合格指南合宿を実際に受講した体験をもとにレビューしてみます。
※僕が体験したのは2019年度です。2020年度はZOOM開催になっていますのでご注意ください。
合格指南合宿の特徴まとめ
合格指南合宿はAAS名古屋が主催する2次試験対策の集中特訓です。“合宿”とありますが、実際に寝泊まりするわけではありません。毎年ゴールデンウィークと9月中旬~下旬の2回開催されています。
特徴をまとめるとざっくり以下です。
・2日間の集中特訓で合格力を高める講座
・演習はすべてオリジナル問題
・受講生同士及び講師や昨年度の合格者等との交流可能
・意外と人気ですぐ満席になる
合格指南合宿の内容
写真は合格指南合宿のカリキュラムです。
朝9時半から夜21時頃までがっつりです。オリエンテーション~問題演習~解答解説~グループディスカッション~質疑応答・成績発表と盛りだくさんです。
まず、合宿の目的と心構えについてオリエンテーションがあります。
問題演習は、オリジナルの演習問題を試験本番さながらに80分間で解きます。
グループディスカッションは、4人一組のチームになり自分の解答を見せ合い、なぜこのような解答をしたのか?ディスカッションします。そしてそのチームでベスト解答を作成します。
そうこうしているうちに、午前中に演習した自分の解答が採点・添削されて戻ってきます。
最後は演習における成績上位3名の発表と、採点講師が平均点や受講生が間違えやすかった設問等を講評し、終了といった流れです。
昼食は各自で用意する必要がありますが、夜の軽食はお弁当が配布されます。僕のときはほっともっとの弁当でした。また、チョコレートやせんべいなどお菓子も用意されており、ディスカッション中や休憩中など自由に食べていい雰囲気です。
昼食や夕食はグループごとに固まって食べます。そのテーブルに講師もランダムに配置されるので、わからないことや勉強法を尋ねることも可能です。
合宿後は、平均点や総評、間違えやすいポイント、勉強すべきポイント、成績上位者の実際の答案(添削コメント付き)等がPDFで送られてきます。
料金
40,000円(税抜き)
※僕は通信講座の受講生だったため、10%割引で36,000円でした。
合格指南合宿の評判・口コミ
例にもよってネットで検索しても出てこない・・・
ということでHPから受講生の声というのを引っ張ってきました。(もしかしたら若干ステマもあるかもしれませんが)
・因果の「果」について、具体的な書き方を教えてもらえてよかった。
・他の受講生の情報整理のやり方が参考になった。
・日頃は通信で自宅で細々とやっているため、大教室で大勢のAASの仲間と一緒に問題を解き、議論することは大いに刺激になった。
・グループディスカッションで議論し、その内容を講師にも聞いてもらうことで自分が明後日の方向に物事を考えていたのがわかった
・講師と受講生がもう少し会話できる時間が欲しい
・「模試を受けたその日に添削指導を受けられる」ため良かった。
僕も大体同じ感想を持っています。高いだけあって内容自体は満足でした。
合格指南合宿のメリット、デメリット【体験談あり】
ここからは合格指南合宿の良い点、悪い点を僕の体験談をもとに書いていきます。
メリット・良い点
まずは、メリットです。
2次試験対策に没頭できる
朝から晩まで2次試験対策のことしか考えない2日間です。休憩中も他の受講生と会話することになりますが、話題はほぼ100%中小企業診断士の試験に関することです。普段丸々2日間を2次試験対策に使えることってあまり無いと思います。仕事があったり、休日も家族サービスや家事があったり・・・。その点合宿に参加すれば勉強だけに時間を使えます。ただ、その分脳の疲労がハンパじゃないです。僕は合宿が終わったその日のうちに復習をしようと会場の横のスタバに入りましたが、全然頭が回らず、ただコーヒーを飲んだだけでした。
自分の弱点がわかる
4人1組のグループディスカッションで、他の受講生と議論することで、自分の認識間違い、与件分の読み間違い、明後日の方向で考えていたなど自分の弱点がよくわかります。2次試験のセオリーは他の受験生が書くような答案を書き、奇抜なアイデアは書かないことです。「僕のこの解答は他の3人と方向性がずれているな」と感じることで、自分の弱点を確認することができます。
それなら普通の勉強会に参加すればいいのでは?
と思う方もいると思います。僕は勉強会に参加したことが無いのでよくわかりませんが、おそらく普通の勉強でもいいと思います。ただ合宿でのグループディスカッションの良いところは、グループディスカッション後に講師が模範的な考え方だったり答案だったりを解説してくれるので、もしそのグループ全体で認識がずれていたとしても、きちんと正してもらえます。
その日のうちに添削指導を受けられる
やはりこれはメリットではないでしょうか。午前中に解いた問題が記憶の新しいその日のうちに添削されて返ってくるのはありがたいです。ただ、添削指導というと受講生一人一人に対して対面式で指導してくれると思われている方もいるかもしれませんが、そういうわけではないので注意が必要です。あくまで赤字で添削された解答用紙を配られるだけです。
モチベーションがあがる
受講生の大半は1次試験をすでに突破しているという人たちです。合格率20%を潜り抜けているだけあって本気度MAXです。そういう人たちと議論したり会話したりできるので自然と士気が高まります。また、AAS名古屋自体「何年も合格できない人が最後のチャンスを求めてやってくる場所」という予備校のため、かれこれ10年挑戦してます。もう1次試験は目をつぶってでも解けます。今年4回目の2次試験チャレンジです。もう正直疲れました。ラストチャンスだと思ってます。といった受講生もいました。あきらめずに挑戦し続ける姿は尊敬しますが、正直「自分はこうはなりたくないなあ。絶対に今年受かってやる」と負の感情からのモチベーションが爆上がりしました。
デメリット・悪い点
次にデメリットです。
遠方からの参加は時間的、費用的にキツイ
特に遠方からの参加は時間も費用もかかります。2019年度の直前合宿は9月21日(土)、9月22日(日)の日程でありました。その2日間は丸々つぶれるとして、前後に移動の日が必要です。それぞれ半日くらいは移動時間が必要になります。人によっては仕事を休まないといけない場合もあるかもしれません。直前期の限られた貴重な時間を移動時間に割かれるのは結構しんどいです。また、受講費に加えて交通費と宿泊費もプラスでかかります。当然自己負担です。僕の場合は交通費(飛行機代)往復3万円、宿泊費2万円、受講費5万円で10万円くらいかかりました。当然受講費5万円分の価値はあったかなと思っていますが、10万円の価値まではなかったかなというのが正直なところです。
添削の質が若干粗い場合がある(特に財務事例)
その日のうちに添削指導が受けられるというメリットの裏返しで、スピード重視のため添削の質が粗い場合がありました。例えば僕の答案と受講生Bさんの答案、内容はほぼ同じようなことを書いたのですが、僕の答案にはコメントが豊富に書かれていたが、Bさんの答案にはほとんどコメントがないという事例がありました。また特に財務事例は2日目の午前中の演習問題最後に実施しますが、遅くともその日の21時までに受講生に返却しないといけないため添削時間がかなり限られています。よって財務事例は全体的に添削内容が薄いです。
合格指南合宿がおすすめな人
おすすめな人
名古屋に住んでいる人
出費を覚悟してでも合格力を高めたい人
直前期なのにモチベーションがだだ下がり状態の人
受講費用5万円はお得!とは言えないですが、それだけ払う価値はあると思います。あと遠方からの参加を検討しようとしている人はかかる費用と時間をよく検討してみた方がいいと思います。
今回は以上です!