- AAS名古屋の通信講座が気になっているけど評判が知りたい
- 名古屋に住んでないけど、受ける価値あるの?
当記事では、そんなあなたの疑問にお答えします。
こんにちは、管理人のおおたです。
中小企業診断士二次試験対策専門予備校であるAAS名古屋。予備校としてはマイナーなので、ネットの口コミもあまり見かけないですよね。
この記事を読んでいるあなたは「AAS名古屋が気になっているけど、口コミをみかけないよな~」という状況ではないでしょうか。
ということで今回は名古屋に住んでいるわけでもない僕がAAS名古屋の通信講座を実際に受講した体験をもとにレビューしてみます。
AAS名古屋の特徴まとめ
AAS名古屋はその名の通り名古屋に拠点を構える2次試験対策に特化した少人数制の予備校です。HP上では「名古屋で唯一通学できる診断士2次試験の専門校」となっていますが、僕は名古屋在住ではないので通信講座を利用しました。
特徴をまとめるとざっくり以下です。
- 点数が伸び悩んでいる人、複数年不合格を続けている人、独学または2次が初学で、2次の具体的な対策がわからない人をターゲットにしている
- 少人数制で個人の特徴や癖、仕事や生活パターンなど含め、密着した個別指導を売りにしている
- 戦略体系図や設問分解・与件分解などオリジナルのメソッドが充実している。
- 合格指南塾、事例の肝をつかむための要約練習講座、設問分解講座、よ~くわかる白書、中小企業白書事例10番勝負など独特のコンテンツを提供している
AAS名古屋の講座内容
AAS名古屋の講座内容は以下です。
対話式通学コース
受講期間:1月~10月
通学日数:22日間
募集定員:20名
会場 :名古屋市内
受講料 :235,000円(税別)
見守り通信コース
受講期間:1月~9月
動画配信:22回
募集定員:30名
スカイプ相談個別学習相談実施
受講料 :180,000円(税別)
オプション
合格指南塾
⇒本科コースを申し込んだ人は無料で受講可能
事例の肝をつかむための要約練習
⇒本科コースを申し込んだ人は無料で受講可能
合格指南合宿
設問分解講座
事例解法個人レッスン
ちなみに、僕が受講したコース及びオプションは以下です。
2019年度見守り通信コース
オプション:合格指南合宿、よ~くわかる白書、白書10番勝負
AAS名古屋の評判
評判はググってもなかなか出てこないですよね。僕は合格した年に同じくAAS名古屋で合格した方と数人お会いしましたが、そのときに聞いた感想は以下でした。
・2次試験初挑戦だったけど解答手順、フレームワークをしっかり指導してくれるので合格力はついたと思う
・何年も2次試験でつまずいたけど、AAS名古屋受講がきっかけでヒントを得ることができた
・中小企業診断士に受かるテクニックよりは中小企業診断士に必要な考え方やマインドを指導してくれる感じ、でも人によってはウザいと感じるかも
・ぶっちゃけオプションの値段高くない?
僕も大体同じような感想を持っています。合格者の層も初学者よりは多年度生が多く、何年も合格できない人がAAS名古屋でヒントを得て合格していくといった印象です。僕の合格した年は9年間受からなかった方が10年目にしてついに合格できたとのことでした。
ただ合格率は残念ながら非公表です。これめっちゃ気になる人が多いと思うんですけど、AASに限らずどの予備校も非公表のようです。
AAS名古屋のメリット・デメリット【体験談あり】
ここからはAAS名古屋の良い点・悪い点を、合格者から聞いた感想や僕の体験談をもとに書いていきます。
メリット・良い点
まずメリットを解説します。
毎週課題が出ることで勉強のペースがつかみやすい
通学講座、通信講座どちらを選択しても”合格指南塾”と”事例の肝をつかむための要約練習講座”という講座がついてきます。(それにしてもネーミングセンスが独特ですよね。笑)
”合格指南塾”は設問分解、与件分解、解法の掟、財務の勘所というメニューで構成されています。効果的かつ効率的な設問や与件の読み方、ロジカルで読みやすい解答の書き方、財務事例の与件分の読み方・解き方を練習し、AASのメソッドを練習していく講座です。
”事例の肝をつかむための要約練習講座”はAAS側がチョイスした新聞記事、中小企業白書、過去問の事例の要点を整理し、事例の一番のポイントをつかむ訓練をする講座です。
合格指南塾から1題、要約練習講座から1題基本的に毎週出題されるため、学習のペースはつかみやすいです。僕は初めての2次試験は不合格。翌年の再チャレンジまでのモチベーションや学習ペースが維持できるか不安でしたが、毎週の課題がペースメーカーになりモチベーションも保てました。
添削指導が充実している【他の受講生の答案と添削も見ることができる】
上記の合格指南塾や要約練習講座を提出すると赤ペンでしっかり添削されて返ってきます。さらにこれらは受講者全員の解答及び添削結果も共有されるため、他の受講生はどういう解答をしたのか?それに対し添削講師はどうコメントしたか?が分かります。
2次試験は実質的には相対評価と言われています。
ライバルよりも優れた解答を書くことが求められるので、通信講座受講生29人(自分を除いて)分の解答を確認し、自分の今のレベルを都度把握できるのはかなり良い点かなと思います。
また、模試の添削もTACやLECと比較するとしっかりコメントが書いてある印象です。模試についても事例Ⅰ~Ⅳそれぞれ成績上位者の解答と添削コメントも共有されます。(課題も模試もそうですが当然個人の名前は伏せてありますのでそのあたりが心配な方は安心してください)
通信講座でも個別のサポートが手厚い
毎月末に代表の鷺山はるこ氏との面談が実施されるため、講座の疑問点や実力に関して不安な点を相談できます。当然受講期間中は都度メールや電話等で相談可能ですが、なんだかそういうのが億劫という方も多いと思います。その点、月に一度決まって面談時間が設けられているのは良いと思います。
時間は1時間と決められているようですが、大体僕の場合は毎回1時間半くらいは相談に乗ってもらえました。
「事例Ⅱの得点がなんか伸びないです」といった漠然とした質問でも深堀して問題点を提示してくれる姿はさすが現役中小企業診断士だなと感心した記憶があります。あと、当然講師も僕たちに合格して欲しいと思っているので「知識が浅い」「演習が足りていない」「考えて解いていない」など結構厳しいことも言われます。
デメリット・悪い点
次に僕が感じたデメリットです。
受講費用は高い
相場としては他の2次試験専門予備校と同じくらいですが、絶対額は独学等と比べるとやはり高いです。ちなみに僕がかかった費用は以下です。
2次本科見守り通信コース 180,000円
合格指南合宿 38,880円(※受講生割引後)
よ~くわかる白書 5,500円
中小企業白書事例10番勝負(添削サービス付き)8,800円
合計 233,180円(税別)
※最新の価格はホームページを確認ください。
欲を言えば「合格指南合宿」費用くらいは基本コースに含めて欲しかったです。(合格指南合宿は人気なので仕方ないですかね。)
添削コメントの量は講師によりバラつきがある
これもどの予備校も同じかとは思いますが、添削講師によりコメントの量にバラつきがあります。ある講師は、模試等で僕が書けていない解答はもちろん、比較的書けている解答でも「こういう整理の方がより伝わりやすい」「こういう表現の方が論理が飛躍しているように見えない」としっかりコメントしてくれました。
一方、あまりコメントしてくれない講師もいました。
AASのメソッドや雰囲気についていけないとツライかも
よくも悪くもAAS名古屋のメソッドというのはある程度型が決まっています。
まず設問分解を行い、与件分解を行う。フレームワークとして戦略体系図を使用する等です。
また、AAS名古屋は試験に合格するためのテクニックを身に着けるというよりは、中小企業診断士になっても活躍できる能力を身に着けるという方針で、経営の原理原則や成長戦略の考え方、基礎知識の定着など基本的・本質的、あと精神的な部分の指導が多いです。
そのため、すでに心に決めた解答手順がある、試験に合格するテクニック・ノウハウを最短で得たい、マインド面の指導は正直うっとおしいと考えている人には合わない可能性があります。
通信講座だと合格後の人脈づくりは難しい
予備校を利用するメリットのひとつは合格後に合格者同士や講師とパイプが築け、独立後仕事獲得のチャンスが広がるという点があります。しかし名古屋エリアに住んでいる・もしくは名古屋エリアでこれから活動しようとしている人でないとその恩恵にはあずかりにくいです。僕みたいに違うエリアから講座を受講する人は純粋に合格のみを目指すことになります。
AAS名古屋がおすすめな人
おすすめな人
名古屋エリアに住んでいる人、もしくは合格後名古屋エリアで活動したい人
初学者で1次試験は独学だけど2次試験が不安なので予備校を検討している人
2次試験を1度受けてみたがこれからの学習方法に悩んでいる人
裕福な人(もはやこれに尽きるでしょう・・・)
AAS名古屋は費用は高いですが、その分個別のサポートが充実しているのでしっかり活用すれば合格レベルまで達すると思います。
AAS名古屋の雰囲気を把握したい方は、無料相談もそうですが、代表の鷺山はるこ氏のブログを少し覗いてみることもアリです。おそらく好き嫌いが分かれると思いますが、ブログの内容に納得できるようであればAAS名古屋での学習効果は高いと思います。
最後に予備校はあくまでツール・手段です。予備校に入ってなんとなく講座を受ければ合格できるわけではないです。合格のために自ら主体的に考えて学習し、不足している部分を予備校で補うという考えが重要ですよ!
今回は以上です!